【これであなたもガラス博士 第2回】

【これであなたもガラス博士 第2回】

ガラスと言っても種類があります。


こんにちは! ガラス博士 目筋郎です。
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前回、ガラスの管の話をさせて頂きました。
今回はガラスの種類について話をします。


ガラスは無色・透明なので、1種類しかないと思われている人が大多数かと思います。
なので、外見だけでガラスの種類の当てるのは、難しいです。


代表的なガラスの種類をあげると、

① 石英ガラス
② ほうけい酸ガラス
③ ソーダライムガラス
④ 鉛ガラス(クリスタルガラス)← あの高級ブランド 【バカラ】などがそうですね。


などが挙げられます。


当社で使用しているガラスは、②の【ほうけい酸ガラス】が主流なのですが、
ほうけい酸ガラスにも2種類あって、
「ほうけい酸ガラスー1」 「ほうけい酸ガラスー2」があります。

この種類の違いは、二つです。
①線膨張係数(温度に変化に対するガラスの伸びのこと)➡耐熱性に差が出ます。
②アルカリ溶出量(水にさらした時にガラスより溶出するアルカリ分のこと)➡耐薬品性に差が出ます。



耐熱性・耐薬品性に優れるのは、
【ほうけい酸ガラスー1】>【ほうけい酸ガラスー2】 という事になります。



特に理化学用途のガラスでは、耐熱性・耐薬品性が求められますので、
弊社では、主に【ほうけい酸ガラスー1】を使って加工しています。

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医療用につかうワクチン用の瓶などは、【ほうけい酸ガラスー2】が良く使われています。

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では、「ほうけい酸ガラスー1」について、どのようなメーカーがあるか、私が知る限りでお伝えします。


AGCテクノグラス(株)

ハリオサイエンス(株)

DURAN(ドイツ)

SIMAX(チェコ)


日本国内で主に流通しているのは、この4社でしょうか?(メーカー名を入れて検索されてみてください。)


ガラスの成分だとか、線膨張係数・アルカリ溶出量など、あまり難しい説明は、ここでは省略します。
ご興味あれば、このブログ上で説明しますので、リクエストしてください。
では、またお会いしましょう。

 

【今日のまとめ】
ガラスは1種類ではありません。
理化学用の用途は、耐熱性・耐薬品性に優れた【ほうけい酸ガラス-1】を使用します。 


【目筋郎のつぶやき】
先日、テレ東のモーニングサテライトにて工場が紹介されたんだけど
ホームページのアクセス数が一気に伸びた。
テレビ効果ってすごいですなぁ。
 
理化学分析用硝子器具 【更新日:2021/10/20】
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