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コロナ。布団屋が生き残る唯一の方法。

これからのうちの店について書きます。書くことで頭の中を整理しようと書きはじめました。誰かに読んでもらう前提で書くのと、自分しか見ない紙に書くのとでは全く違います。お付き合い頂けるとありがたいです。

営業自粛までの流れを思い出す。

今、調べてみたら緊急事態宣言(福岡県)が発せられたのが4月7日でした。2月27日に千葉県のジムで感染者が出た報道があり、ぼくも毎日行っていたジムに行けなくなりました。だんだん日常にも影響が出始めました。3月3日、ある取引先の商品のマスクが倍の値段に。もうこの会社から商品を仕入れるのは止めようと思いました。最後に外食したのが3月20日。焼肉。行っていいものか? 迷って結局行きましたが、満席でした。遠い昔のようです。そして、3月29日に志村けんさんがお亡くなりになりました。小さな時から当たり前にいるのが"志村けん”でした。すごくショックでした。誰もがそうでしょう。この日を境にお客さんが来なくなりました。

これまでの3年半の活動が一旦リセットされるのか?

3月までは、これまで約3年半やってきたことが実を結んだ感じでした。売上がかなり伸びたのもありますが、ぼくたちとお客さんとの距離感が縮まっている感覚が確実にありました。それまでもこの感覚はあったのですが、3月は一気に高まった感じがしていました。それだけに営業自粛、短縮しなければならないのは辛かったです。一旦リセットされてしまう感覚でした。

それまでの取り組みは ↓ こちらです。

思考停止になってしまう。

30か月連続でお客さんに送り続けていた冊子「yokunelthing」が途絶えました。営業できるかどうかわからない状況ですし、予定していたワークショップやイベントも全て中止となり、冊子の送付を止めました。4月7日の緊急事態宣言~5月いっぱい土日を休み、平日も短縮営業を続けました。

じっとして嵐が通り過ぎるのを待つ姿勢です。積極的な活動を何もしませんでした。思考停止状態だったと思います。

あるメモを読み返し、やっと動き出す。

寝具店ですので不眠でお悩みのお客さんが多く、不眠の解決のヒントになるのでは? と、治療院さんたちが集まる勉強会に参加しているのですが、そのときのメモを読み返していました。「具体」と「抽象」の話がありました。物事の捉え方の話です。

一度、うちの店を抽象度の高い視点から見直してみよう。

そもそも何のために店をやっているのか? ぼくたちは。「ぼくたちは愉しく商売をするために、気の合うお客さんとずっと繋がりたい」と思い店をやっています。

そっか! そうでした。コロナで思考停止して忘れるところでした。なにより、冊子を送るためのコストが一番最初に頭に浮かんでしまっていました。コストファーストでした。

「繋がるため」の冊子だし、ワークショップだし、文化祭だし、イベントでした。新聞折込チラシも店頭の黒板もgoogleマイビジネスもホームページも全部「繋がるため」にやってたことなんだと。だったら繋がり続けないとダメやんと思えるようになりました。繋がるファーストです。

じゃあ、繋がり続けるために何をするべきか! 今度は具体の話です。

お客さんは、なかなか店に来れなくなるけど、来れなくても繋がり続けるために何ができるか?

冊子「yokunelthing」を送る!

まずは、冊子「yokunelthing」を送ろう! うちの店の肝です。ここで、ぼくたちを知ってもらい、どんな考えを持っていて、周りにどんな人たちがいてどう関わっているのかなどを知ってもらい、安心や信頼になっていると信じて続け送っている冊子のコトです。

効果を数値化できないから感覚でしかないですが、これはお客さんとの繋がりの肝になってると確信を持っています。だからコストはかかるけど冊子を再び作りはじめました。

LINE公式アカウント

お店からお客さんへイベントやワークショップの情報を送るため、お客さんからは、店へワークショップの申し込みや問い合わせのために使っていましたが、これからは冊子「yokunelthing」の要素も加えて送ろうと思います。

実は、コロナ後はじめての冊子「yokunelthing」でお客さんにこんな↓お願いをしました。

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すると、予想を遥に遥に上回る登録者! LINE担当の妻は5日間返信を打ち続けていました。ヘトヘトになっていましたが、夫婦で、もの凄く喜びました。このLINEに登録してくれた方々は、完全に応援者です。クーポンや割引で登録した人じゃありません。ぼくたちを助けようと集まってくれた人たちとの濃い繋がりの場が、もうひとつできました。うちのお客さんたち、本当に最高です!

zoomワークショップ

まだ始められていませんが、お店でのワークショップができない分、オンラインでのワークショップを模索中です。店では密になってしまうので、店頭とオンラインの両方で行っていく予定です。

youtube

この状況で有名人が動画で配信したり、オンラインセミナーやオンラインヨガ、料理教室など増えました。ぼくもそうですが、受け取る側も動画に慣れました。これからは、店での実際に会う機会が減っていくでしょうから、youtubeは、その代わりになっていくはずです。ぼくたちの人となりを伝える場になるはずです。

LINE公式アカウントは文字数が限られているので、youtubeへ誘導することもできるはずです。

note

正直に告白しますと、noteをはじめたきっかけはSEO対策でした。小さな人間です。SEO対策のことを教えてくれる先生がいまして、SEOの外部対策にいいからやりなさいって言われ始めました。

でも始めてみると、あれっ、これ他のブログとかとなんか違う。中の人がいる、見える! ってなって、最所あさみさんのこの↓記事を読んで、ここだったら楽しそうだし続けれるかも! ってなり、今では邪な気持ちが大幅に減りました。

顧客じゃなく「関係人口」を増やすっていうのが刺さりました。

今までは、お店でやっていることの裏側とか腹の内を話す必要はなく、行動だけしておけばいいと思っていました。でも、noteに記事を腹の内を書いてみると、「この店で買いたい!」とかRTしてもらったり、ああ、そっか! 腹の内をさらけ出すから信頼してもらえるのか! と、気付けました。

twitter

noteで書いた記事を、書きましたよと伝える役割です。twitterは読むだけであまり使った事がなかったですけど、ぼくが書いた記事に感想付けてRTしてくれるのって本当に嬉しいですね。45才の初体験でした。

インターネット通販

一度挫折したインターネット通販。ただ、その時と違うのは、うちのお客さんのためのインターネット通販だということです。不特定多数じゃなくて特定の濃い少数に向けてのインターネット通販です。お店に行けないからインターネット通販で買う、レジで支払うか、インターネット通販なのかの違いだけです。

今回の冊子「yokunelthing」には商品情報を多めに掲載しています。その商品全てにインターネット通販へのQRコードを付けました。まだまだご来店してご購入のお客さんの方が多いですが、店頭もインターネット通販も両方準備しとくに越したことはないと思います。

yt29-05ジェルトロンクッション

おうちでオーダー枕

営業短縮中も首や腰が痛い方、眠れない方のご来店がありました。家にいる時間も長くなったし、眠る時間も長くなったからだと思います。そこで、リモートでオーダー枕を作る仕組みを考えました。それが「おうちでオーダー枕」です。地元テレビ局の情報番組でも取り上げて頂きました。

リモートオーダー枕B

リモートオーダー枕裏B


布団屋の"これから”について まとめ

コロナで一度は思考停止してしまいましたが、今は憑き物が取れたかの如く前に進んでいます。不謹慎かも知れませんが、ぼくの人生の中で今が仕事を愉しんでいます。集中しています。

「ぼくたちは愉しく商売をするために、気の合うお客さんとずっと繋がりたい」と思い店をやっています。

コロナでも布団屋が生き残る唯一の方法は、お客さんと「繋がり続けること」

youtubeやzoomが流行っているからやるのではなく、お客さんと繋がるためにツールを使う! そのツールが使えるようになれば、接触する機会が増えます。繋がる機会が増え、ますます深まると思います。それに、絶対もっと愉しくなります!

目的が明確になるとyoutubeやzoomの見方が変わってきました。「これってこいう使い方できるよね」とか、ああ、愉しい! noteについても勉強してるし、動画編集とかもyoutube見ながら勉強してます。若い人って凄いし羨ましいと思っていたのですが、そんな立ち位置で傍観しているわけにはいきません。布団屋がテクノロジーを使う時代の到来です!

今までやってきたことは無駄になってないはずです。冊子やワークショップ、イベントで楽しくお客さんと繋がり続けてきました。そのやってきたことに上積みするイメージです。布団屋だけどyoutubeやるし、zoomでワークショップやるし、リモートで枕も作る。あの頃の未来にぼくらは立っているんです。

これを書いているのは2020年6月7日。店頭とLINE公式アカウントとインターネット通販が上手く機能しています。まだやれてないことをプラスすると、もっと深く繋がっていけると思います。

あの1ページのメモがぼくの思考停止を解除してくれるとは! 布団屋の"これから"の話でした。

(記事をアップする前に何度か読み返しました。やっぱり書くっていいですね。頭が整理されました。お付き合い頂きありがとうございます。)



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