【今週のひとこと養生訓】「冬の土用に入りました」 

今週のひとこと養生訓(C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

【今週のひとこと養生訓】
「冬の土用に入りました」2021年1月睦月・第4週

 この記事のポイント
土用は胃腸の季節です。大切に使えば胃腸が元気になる季節でもありますが、逆に胃腸を壊しやすい時季ともいえます。甘いもの、生もの、冷たいものなどで胃腸の力は弱ります。また、食べ過ぎアルコールなども胃腸の調子に影響します。土用の季節は、いつも以上に胃腸を労ってほしいなと思います。

土用の時期

 長らくこの『ブログ・鍼たま』をご覧いただいている方にとっては、もう土用の説明は不要かと思いますが、はじめていらした方もあるかと思いますので、土用の説明を簡単にさせていただきます。

 土用は、一番有名なのが夏の土用です。
 夏の“土用の丑の日”が近くなると、うなぎ屋さんの話題が出てきますので、“土用といえばうなぎ”と覚えている方も大勢いるかと思います。
 しかし、土用は夏だけにあるのではなく、春夏秋冬それぞれに存在します。
 そもそも暦は太陽と地球の位置関係で決められたもので、それに応じて四季の区分が明確にされています。
 その暦で区分された春夏秋冬それぞれに土用があるのですが、各季節最後の18日間が土用ということになります。

 つまり、土用は四季それぞれのお尻の18日間。
 この18日間は、冬なら冬の季節を完成し、そして次の春へとつなげる期間になります。

 いったい、何を完成して、何をつなげるかというのは、実際には何がどのようにというのはわかりにくいかもしれませんが、体については、いわゆるここが“季節の変わり目”ということなり、気温の差や天候の変化が生じやすいので何かと体調を崩しやすくなりますので注意が必要になります。

土用は胃腸の季節

 土用とは、陰陽で考えると真ん中になります。
 体にとって真ん中にあるのは胃腸です。

 ということで、土用の季節は胃腸の季節と言い換えることができます。

 季節にはそれぞれに対応した臓腑があるのですが、丁寧に使えばその季節の力を借りてその臓腑が元気になるのですが、しかし雑に扱えば悪くなっていくというものです。
 得てしてこういうのはトラップにはまるといいますか、“わかっちゃいるけど止められない”と、うっかりやらかしてしまうことが往々にしてあります。

 土用は胃腸の季節というのをシンプルに覚えていただきまして、甘いものの食べ過ぎや生もの、胃腸を冷すものなどは控え目にお過ごしいただけたらと思います。

土用は土いじりをしない

土用でもう一つ大切なのは、“土いじりをしない”ということです。

 土用は“土”の季節なので、地面、土と関係します。
 そこで、この土用の間に土をいじることは、その土地の気を乱すことになるといわれています。鉢植えなども、基本的にはいじらないほうがいいと思います。

 私も、かつてはこんなの迷信だろうと思って気にせず普通に土いじりをしていたのですが、そのあと何か必ず起こるんですよね・・・。もう何回も繰り返すとこれはやっぱり迷信と片づけるわけにはいかないなということになり、土用の間はおとなしくするようにしております。

オススメの漢方薬

 今週のオススメ漢方薬・漢方レメディは、前回と同様に胃腸の調整に役立つものになります。
 先週の皆様の様子を見ていますと、晶三仙のような、消化を助けるものが合う方が特に多かったように思います。

 必ずしも皆が皆同じものではありませんので、気になる方はご来院されたときや、LINEなどでご相談くださればと思います。

 晶三仙は、中国では胃腸薬として昔から日常的に利用されているものです。宴会など、たくさん食べたり飲んだりするときように常備しておくことをオススメいたします。

胃腸にやさしい漢方薬・漢方レメディ

  • 晶三仙
  • 健胃顆粒
  • 勝湿顆粒
  • 補中益気湯

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2021.1.7の緊急事態宣言を受けて

鍼灸院は医療機関ですので、よっぽどの要請がない限り鍼療を続けていきます。

これまで通り、またそれ以上に消毒などの感染症対策に気を配ってまいります。
ご予約時間ちょうどのご来院など、患者様にもご協力を賜るところもありますが、皆様ご自身のためでもありますので、そのあたりはご賢察のほどよろしくお願いいたします。

具体的な当院の感染症対策
  • 院内の換気を十分に行う
  • 院内の消毒を十分に行う
  • 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
  • 3密にならないように配慮する
  • 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
  • スタッフはマスクを着用する
  • 国の接触アプリを活用する

※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。

ご予約に関して

ただいまみなさまには、ご予約の日時をなるべく2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。

また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。

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瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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