グロース・マインドセットとは
グロース・マインドセットとは、キャロル・ドウェック氏が研究している、学びに対する考え方です。
フィックスド・マインドセットとは、
- 能力は硬直している。
- 私はXXが出来ない。
- 出来ないままである。
- 能力は生まれつきだ。
という、自分は努力しても変われないという考え方。
グロース・マインドセットは、
- いつでも成長できる。
- 私は、XXがいままだ出来ないだけ。
- 取り組めば出来るようになる。
- 自分の能力は変わっていくものであり、私は出来るようになる。
と自分のことを捉えてる考え方のことです。
マインドセットとは
人は何に対しても、ある捉え方を持っています。
特に、概念や通念、目に見えないものには、思い込みも含めた解釈があります。
例えば、ある人は、リーダーについて、「リーダーは正しくなければならない」。という考えを持ち、「ねばならない」とマインドセットを持っていたとします。
別の人は、リーダーについて、「リーダーも間違えることはある、なので、いつでも学びたい」。と考えるかもしれません。この場合の「こうありたい」というのも1つのマインドセットです。
能力についてのマインドセット
では、能力に対して、私たちはどのようなマインドセットを持っているでしょうか。
- 勤勉で、コツコツ努力する人は偉い
- 管理職は、財務、マーケティング、営業、すべてを理解している必要がある
- 面倒くさがったり、苦手なことがあることは、悪いことで治さないといけない
- 能力が低いのは、努力が足りないせいだ
これらは、一種の文化的なマインドセットとも言えます。
米国マイクロソフト社では、近年、リーダーは全てを知っている人という捉え方をやめ、リーダーは全てを学ぶ人、という転換をしたそうです。
また、米国では最近リーダーは万能な存在ではなく、自分の足りない所を見極めることが出来、他の人のスキルを使って補完できる存在であると、言われ始めています。
グロース・マインドセットで自分を楽にする
ビジネスの新しいキーワードが出現すると、それを使って追いつかなければいけない、自分を成長させなければいけないと思う人もいるかもしれない。
しかし、グロース・マインドセットの使い方は、むしろ逆で自身の「ねばならない」を解きほぐすキーワードとして使うのが良いと思っている。
グロース・マインドセットを取り入れる3つのフレーズ
グロース・マインドセットの視点で自分の能力を見てみると、こんな風にとらえることが出来る。
- 今、出来ないことがあるが、ずーっと出来ないわけではない、私でも出来ると思う
- 苦手なことはあっても、自分を責める必要はない、得意な人の力を借りる選択肢も意識しておこう
- 自分が今、伸ばしたい能力は何だろうか、一つにフォーカスしよう
最後のポイントは、人は何かを習得する際に、複数の能力をいっぺんに身につけようとすると非常に効率が悪いとニューロリーダーシップ研究所では述べている。一時に必ず、一つの能力にフォーカスすることが成長への近道だ。
※グロース・マインドセットは、成長マインドセットともいわれる
参考情報:
キャロル・ドウェック氏 TEDトーク 必ずできる!
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